面接官が見たいのは、答えのうまさではない!
新卒採用に限っていえば、面接官が最も知りたいのは「この学生は、入社後に成長できる人か」ということです。
新卒採用は“即戦力人材”を獲得するものではありません。企業人事が見極めるべきは、将来性、つまりポテンシャルです。
ネット上にはさまざまな意見がありますが、長年、面接官として多くの学生を選考し、その後の成長を実際に見てきた経験から、私はポテンシャルを見極めるうえで大切なのは(地頭の良さを前提とすると)「努力を続けられる力」と「自ら考え、学ぶ力」の二つだと確信しています。
そして面接では、それらを知るために、学生が経験した出来事そのものだけではなく、その経験をどう捉え、何を学び、次にどう生かそうとしているのかを深掘りしていきます。
残念なことに最近は、インターネットやSNSに「面接必勝法」や「面接官に刺さる答え方」といった情報があふれています。学生が不安になる気持ちは理解できますし、自分の経験を整理して分かりやすく伝える準備について否定はしません。
しかし、「面接官が聞きたい答え」を演じることが目的になってしまえば、本来の面接の価値は失われてしまいます。
企業は学生の素顔を知ることができず、学生も企業の本当の姿を知ることができない。その結果、「こんな会社だと思わなかった」「こんな仕事だとは思わなかった」というミスマッチにつながる可能性もあります。
今さら言うまでもありませんが、面接とは、企業が一方的に評価する場ではなく、お互いを理解するための対話の場です。
だからこそ企業(人事)には、答えの上手さではなく、その人らしい考え方や価値観、困難に向き合った姿勢に耳を傾けてほしいと思います。そして学生にも、模範解答を探すのではなく、自分自身のことを、自分自身の言葉で語ってほしいと願っています。
良い採用は、「面接が上手な就活生」を採ることではありません。「この人と一緒に成長していきたい」と、お互いが思える出会いであるべきです。
そのためにも、面接を“発表会”にしてしまうのではなく、“理解し合う場”にしていきましょう。





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